膝痛には様々なケースがあります。
1.変形性膝関節症
膝の軟骨がすり減った影響での痛み
2.鵞足炎
膝の内側に痛み
3.腸脛靱帯炎
膝の外側に痛み
4.膝蓋靱帯炎(ジャンパー膝)
膝のお皿(膝蓋骨)下に痛み
5.膝蓋軟骨軟化症
膝の曲げ伸ばしで痛み
6.靱帯損傷(前十字靱帯、後十字靱帯、内側側副靭帯、外側側副靭帯)
膝に力が入らない、膝周辺に腫れ、歩行(運動)に影響
等、他にも多くの諸症状があります。
では、どうしたら?膝痛への改善策
まず一般的な膝痛への改善策はというとその箇所をマッサージするとか、電気療法、または投薬で痛みを改善しようとします。しかしながら、、、
その箇所のみの対応で根本的改善ではありません。
例えば膝に痛みがあればその箇所だけを処置することは、お体の構造上、不自然と考えます。なぜなら、、、
人間は二足歩行だからです。
足を使って動作を行なう(歩く、立つ等)以上、足部からのアライメント(整合)をしっかり整えること。これにより膝に負担の無い身体を作る。それが膝の痛みを改善させるために最も肝心です。
ちなみに主な改善策って何ですか?
1.痛みのある動きをしない
これまでの生活パターンを振り返ってみましょう。仕事場、お家での何気ない作業の中で”痛い”という動作はありませんか?まずはそれを控えることです。
2.痛くなるような”鍛えること”をしない
これも誤解が多いのですが、運動をすればするほど、鍛えれば鍛えるほど痛みが消えると考える方が多いようですが、間違いです。運動とはそもそも負荷を与えることです。ですから痛みがある箇所をむやみやたらに鍛えるのはやめましょう。
3.痛みのある周辺箇所を”ゆるめる”
前段2で紹介した”鍛える”以上にこの”ゆるめる”ことはお体の損傷箇所回復にとって重要です。例えば、
(1)膝の内側が痛ければ−ハムストリング、太もも前側、膝の内側の柔軟性を改善する。
(2)膝の外側が痛ければ−膝の外側の柔軟性を疑ってみる。
(3)膝の裏側が重い、痛みがある−ハムストリング、ふくらはぎの柔軟性を改善する。
等、周辺箇所の関節に負担をかけない身体作りを始めることが優先です!
4.足元からのバランス力(安定性)を高める
他の症状(腰痛、股関節痛、足の痛み)等でも説明していますが、足元というのは家に例えると、人間の土台です。そこが不安定では膝周辺に即効性のあることを行なっても、または徹底した治療を行なっても、根本の改善にはつながりません。
上の写真は、人の身体を後ろから見た図ですが、例えば左足が不安定であったり、不具合があると左ひざにストレスが加わり、痛みを生じやすくしますし、それだけでなく、股関節や、腰にも悪影響を与えます。家で言う2階(膝)、3階(股関節、腰)、4階(肩、首)はさらにぐらつくのです。
ですから、足元のバランス力強化は、膝痛改善、予防に必須となります!
5.体重の増加を防ぐ
変形膝関節症や膝蓋軟骨軟化症等の症状をお持ちの方に特に重要な項目です。膝の軟骨(半月板)は衝撃を吸収するクッションとしての機能を有してますが、地面からの衝撃に常にさらされています。そこに体重増加が加わると、軟骨に更に負荷がかかります。
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